CONSULTINGコンサルティング事業

味の素㈱ 香田CDOが語るDX戦略
業界を巻き込み、よりよい社会への貢献を目指す
3度目のDX銘柄選定企業「味の素」が見据える未来

プロフィール

香田隆之 Takayuki Koda

味の素㈱

執行役員専務 Chief Digital Officer 生産統括

東京工業大学院総合理工学研究科化学環境工学専攻 修了

1989年に味の素入社。アミノ酸にかかわる技術系領域に携わる。

生産統括センター長、執行役員を経て2019年常務執行役員、21年CXO兼DX推進部長、22年4月より現職。

戸沼光太郎 Kotaro Tonuma

㈱ストラテジーテック・コンサルティング

コンサルティング部 マネージング・ディレクター

大手総合商社、海外駐在、外資系大手コンサルティングファームを経て現職。

コンサルティングファームでは、主に上流領域にあたる全社戦略策定や

新規営業戦略策定・マーケティング戦略立案・ビジョン策定からDX施策立案

およびDXの一環としてのAI開発および実装PJTなどに従事。

コンサルティングファーム×事業会社経験の掛け合わせで、地に足のついた戦略策定に定評がある。

CDOとしての基本姿勢 地に足の着いた取り組みを重視

社内の変化 デジタル活用への意識転換

業務の再設計と経営指標の見える化へ データ基盤ADAMSの構築と進化

業界全体への働きかけ 日本の生産性向上を目指し

人材育成とリスキリング 未来への投資

サプライチェーン変革とカーボンニュートラル

*スコープ3 事業者自身による温室効果ガスの直接排出量(Scope1)や他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出量(Scope2)以外の事業者の活動に関連する他社の温室効果ガスの排出量。

グリーントランスフォーメーションとブランド価値の向上

データの開放と協業の可能性

今後の新規取り組みと協業の可能性

*デジタルガバナンスコード3.0
経済産業省が発表した「DX経営による企業価値向上」のための指針をまとめたもので、2024年に改訂。経営者がDXを実践する際の具体的な行動を3つの視点と5つの柱で示している。

コンサル業界自体の変革へ挑戦する Contact EARTH ASSESSMENT

*Sier
Sierは、System Integratorの略称。顧客の業務分析から課題解決のためのコンサルティング~システム設計、開発、保守・運用まで請け負う企業のこと。

DX銘柄の意義と今後への期待

EPILOGUE

味の素のDXは、単なるデジタル化ではなく、日本の生産性向上という社会課題の解決を視野に入れた長期的な取り組みだと考えています。香田CDOの「地に足の着いた」アプローチは、食品業界の特性を理解し、業界全体の変革を促す可能性を秘めています。今回の3度目となるDX銘柄選定は、その取り組みが正しい方向にあることを示す一つの指標に過ぎません。真の価値は、同社のDXが日本社会全体のウェルビーイング向上に貢献していくことにあると考えています。

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